線描墨彩画の「十二天尊像」12幅


十二天を描いた十二幅の掛け軸です。墨彩の線描画。江戸中期の作だとおもわれます。ひとつひとつの神様の表情や持ち物、衣装などがたいへん豊かに個性的に描かれてあります。それぞれの役割などを知れば、さらに興味深くなりそうです。この神様たちは、大切な儀式を執行する道場を強力にバリヤーする守護神です。

 

*掛け軸の裏張りに、「盛陽之を修復す」と明記。「盛陽」とは、平戸印山寺第十三代住職、盛陽。

すなわち印山寺の什物であった事が推察される。江戸後期、潮音院と合併された折りに持ち込まれたものであろう。