薬師如来懸け仏


佐世保市指定・有形文化財・工芸

昔から、潮音院の秘仏として大切にお祀りされている小さなお薬師様です。日頃は、厨子の中に安置されていて、そのお姿を拝むことはできません。このお薬師様の摩耗具合を見ると、それだけでもその古さを実感します。神仏混合文化の表れといわれ、ご神体である鏡にレリーフのように立体的に懸けられていたものです。

 

(鎌倉時代の製作で、銅像と台座は一鋳した薬師如来像。背面には、銅板に付すための柄が造り出されている。銅板は欠損していて存在しない。)